車輌外観

中央線に新型車両を導入するに当たりJR東日本では利用者へアンケートを実施. E233系では利用者の意向を踏まえ設計した車輌となっている.
中央線のラインカラーとして101系から親しまれてきた 「オレンジ色」に対して利用者から好感があり, E233系でも「オレンジ色」を引き続き採用, しかし伝統であったオレンジバーミリオン(朱色1号)ではなく若干色調を明るくして爽やかなイメージとなるよう変更している.
外観上は交直流用電車E531系を基本とした軽量ステンレス車体. 前面は窓ガラスを下部に向かって中央に絞る独特の形状. 屋根まで延びたブラックフェイス部が今までにない斬新な配色となっている.

前照灯,尾灯,行先・運行番号表示


E531系と同じくこれらは全て運転台上部へ集約した. 行先・運行番号表示器はJR東日本通勤形初となるフルカラーLEDを採用, 多種別の列車が運行する中央線系統ではその効果が発揮されるだろう.
通常では運転されない線区の駅名も盛り込まれる.また行先と種別は個別に設定するため幕表示では不可能な種別・行先表示が可能となっている.

スカート
初期のE231系では機能性重視の形状であった. 同系500番台や1000番台後期車,E531系ではデザイン性も多少考慮されてきたが単色塗装の簡易的なものであった.
E233系ではE231系の増備車で後退角の付いたタイプを変更したような形状になった.
全体を銀色,中央部を黒で塗り分け左右で別体に見えるような工夫もされ, 右側に設けられたスリットもアクセントになっている.
分割編成中間先頭車(500番台)は電気連結器を装備するため中央部切り欠きが異なる.

左が0番台(写真はクハE233),右が500番台(写真はクハE232)

側面
E233系が従来車と印象の違いを決定的にしたのは2つ,乗降用ドアの「窓」と「帯」である.
従来の窓はRを持った一般的な形状であったものを四角い形状へ変更, 国鉄101系試作車(モハ90系)を彷彿とさせる形状.
またJR東日本の無塗装車輌では通常腰板部の帯は省略されていたがE233系では貼り付けられた. 編成全体でオレンジの帯が連続し編成美を考慮したものと思われる.

E233系はドアスイッチが首都圏通勤形でありながら装備された. 通常運用範囲が河口湖・大月,奥多摩等の準寒冷地を走行するためで,車内居住性向上の一環であろう.
ドアスイッチは完全埋込でボタンと取扱表示板のみ露出する形状となった.

通常スイッチの縁取りは黄色であったが,中央線のラインカラーを意識してかオレンジの縁取りになっている.
近年の標準である車外スピーカーも装備されている.

妻面
209系からの伝統となっている車体形状の差異はこのE233系でも受け継がれている.
E233系では東急・川重・新津3社で製造.川重のみ妻面にビートがあり屋根と妻面の合わせ方も異なる.

雨樋の縦樋は川重では角パイプであったが,丸パイプに統一された.

2006-12-13 画像・記事追加修正
E233系の概要 車輌外観 編成図
形式写真 走行機器類 車内
TEST RUN(試運転) TEST RUNは現在制作中,暫定で鉄道本部報を参照ください.

 E233 indexへ戻る
 Standard E.C. E231 トップページへ戻る

inserted by FC2 system